エガオノホシ





写真立てを手に取り、
見つめる。







『あなたなの?私に、何を言いたかったの?』







何も、
答えてくれない。







『私は、許されない。安心して…もう…』







写真立てを元の位置に戻し、
部屋を出た。







リビングに行くと、
テーブルの上に朝食が用意されていた。


いつもの光景。







両親は、
共働き。



母は、
看護士。

父は、
中学教師。







高校からの交際を得ての結婚。



未だに、
ラブラブ







時間がバラバラなのにも関わらず、
夫婦関係は壊れる事はない。





子供として、
娘として嬉しい事だけど…


仲が良い事に対しては、
違う理由で見るのが…辛い。







朝食を済ませ、
台所の方に歩みより皿を洗う。



全部済ませ、
戸締まりを確認。

2階へ。







部屋に入り、
制服に着替え終わり鞄を持ち玄関へ。





靴を履き、
ドアを開け鍵を閉めたその時、


『おはよう!』
と。



振り向き、


『おはよう。』
挨拶。







『昨日、担任から何を頼まれたの?』