夏物語

私がお風呂から出て自分の部屋に入ると、薫くんがベッドで寝ていた。




…ここ私のベッドなんですけど。




やっぱり白い。



きめ細かい肌が憎らしい。


「薫くん。」



「雛…いい匂いする。」



「きゃっ!!」


ベッドに引きずり込まれた私は、暑苦しいくらい薫くんにギュッとされた。



「雛…大好き。」