「兄ちゃん!スイカ運んでくれ!」 玄関の方でばあちゃんの声が聞こえて我に戻った。 「はーい!」 薫くんは何事もなかったように走ってばあちゃんの方に行った。 一人取り残された私の顔は、きっと赤かったに違いない。