「暑いー!!」



暑さのあまり体を起こすとやっぱりベッド脇には薫くんがいた。


「おはよ。」



「今日は行きませんよ。眠いんだから。」


布団に潜る私をにっこりした表情で見つめている薫くん。


絶対出てやんないんだから!


絶対…


絶対…



「暑い!!!」



薫くんはまだにっこり。


しまった。私としたことが。

クーラーも扇風機も切れてるのに布団に潜るなんて自殺行為だ。


それをわかってて止めなかったんだこの人。


隠れSだなきっと。