外に出るとあたりは真っ暗。


街灯は、あるけどどれも切れてる。


そのおかげで星が綺麗に見える。



「ばあちゃん、いい人だね。」



風鈴を持って嬉しそうに歩く、齢21の男。


その男を見て私は一つの疑問が浮かんだ。


「大学で何の研究してるんですか?」



「星!俺天文のサークルに入ってるからさ。法学部なんだけどね〜」


法学部…
うわーなんだろうこの賢そうな響き。



「どこの大学なんですか?」


「●大。」



え?



朝海で転んだときに耳に海水でも入ったかな?



…て、



「●大?」



「言ってなかったっけ?」