「んー」


クーラーが切れて、扇風機も切れて、部屋の気温が高くなってきた。



「暑い!」


目をあけるとそこには薫くんの顔が。



「きゃー!!!!!!!」



きゃーきゃー言ってる私の口を全力で抑える薫くん。


「静かに。今何時だと思ってんの?朝の五時だよ?」


口が落ち着いたので手を離してくれた。


「それはこっちのセリフですよ!何ですか!」



「え?夜這い?嘘。散歩しに行こうよ。」


「こんな朝早くから?」



「うん!だって朝日が見えるじゃん!」


なんでこんなに目がぎらついてるんだこの人。



まさか田舎フェチ?



眠たい体を持ち上げて散歩に付き合うことにした。