「うん」

「どうしたの??」

「……りりかの声…聞きたくなった」

いきなり可愛い事を言うもんだから、私は思わず小さく笑ってしまった

「なっ、お前、今笑っただろ?!」

「ははっ、だって、可愛いこと言うから
ごめんね??」

「ったく」

「翔くん??」

「何だよ」

電話から少し拗ねている様な彼の声

「電話してきてくれてありがとう
声、聞けて嬉しいよ」

私も今日、いつもいる彼がいない事に少し物足りなさを感じていたのが事実

だから、彼からの電話が嬉しかった

「…おぉ」

ん??

もしかして照れたかな??

「明日学校行ったら、冬休みだね」

「おぉ」

「楽しみだね」

「そうか??」

「うん」

そんな何でもない話をして、私達は電話を切った