「清水くんが入学してすぐぐらいに、体育の授業でケガしたんだって」
「うん」
「でね、保健室に行ったら先生がいなくて、どうしようか迷ってたら、偶々、奥で休んでたりりかに手当てしてもらったらしくて
それから、廊下とかですれ違ったりして見てる内に、気になりだして好きになったんだって」
「…………」
…んー、確かに今年の春にそんなことをした記憶ある
だとしたら、なんで私は気づかなかったんだろ…??
───…
時間はさかのぼり、今年の春
私はその日、体調が優れずに前の授業から、保健室で横になっていた
さっき、保険医は職員室に行ってしまい、私以外誰もいない
そんな時、保健室の扉が開く音がした
「あぁー、マジいってぇ
センセー、ケガケガー」
声からして男の子だな
「は、ちょっ、こんな時に何でいねぇんだよ
、ったく」
かなり困ってるみたいなので、彼の手当てをしようと、私は重たい身体を起した
「あの、今、先生職員室だから、私が代わりに手当てしようか??」
いきなり奥から人が出てきたものだから、警戒されたが、彼はコクンと頷いた


