お昼はいつも決まって図書室
夏はクーラーが付き、冬にはエアコンが付くという素晴らしい環境が整っているからだ
幸い、うちの学校は図書室で飲食が禁止ではないので、怒られる心配はない
「てか、翔
お前マジで最近授業出なさすぎて、担任嘆いてんぞ」
武蔵くんの一言で、私は食べていた箸を止める
「えっ、嘘…
単位…大丈夫なの??」
「それがやばいんだって
今んとこ、かなりギリギリ
テストでなんとか赤点免れてるから、補えてるみたいなんだけど
このまま行けば、確実にやばいわ…」
「うっせぇ、なんとか免れてるんだから、大丈夫に決まってんだろ」
そんなの私、初耳なんだけど…
まぁ、まず、二人で居るときに、勉強の話なんてしないから、当たり前なのかもしれないけど…
「ほら~、俺が何言ってもこんなんでダメでさ~
りりかちゃん、何とか言ってやって」
ここは何としてでも、留年は免れてもらわなくては…!!
「…ちゃんと授業出て、しっかり勉強しないなら、明日からお弁当無しって事にするね??」
かなり可哀想だけど、ここは我慢してね…??
せっかく親御さんが、授業料出してるんだから、それを無駄にするなんて事はしたらいけない