「感謝される程の事、出来てねぇよ…
頭に血が上っちまって、周り見えてなかったし…
お前が止めた時、お前の気持ち考えねぇで突っ走った自分に腹が立って…
ホント、かっこわりぃな…」

シュンとうなだれる、清水くん

「かっこ悪くなんかない!!
かっこよかった!!
正義のヒーローみたいだった!!」

「ふはっ、それは言い過ぎ!!」

「そうかな??
だって、正義のヒーローは、悪者のいる場所わかって、助けに来てくれるでしょ??」

「場所教えてくれたのは、武蔵
マイに連れていかれたの見たって
んで、探し回って、遅なくなった」

「ありがとうね
清水くんのおかげだ
あ、あと武蔵くんと
後でお礼言わなきゃね」

「そうだな
…なぁ、りりか」

「ん、何??」

さっきより、真剣な表情になる、清水くん

「もし、またんなこと起きたら、必ず言えよ??
助けに行くから」

「うん、ありがとう
清水くんヒーロー」

「ばっ、だからやめろって!!」

なんだか恥ずかしいみたいだ

そして私達は、二時間目が始まる前に、各々の教室へ向かった