「りりか、おめでとう!!
聞いたよー!!
付き合ったんだって??」

優美、情報早すぎだよ

「うん、ありがとう
相談乗ってくれてありがとうね」

「そんなぁ、当たり前でしょ~
これからも、何でも言ってね♪」

「ありがとう、優美」

ニコニコと笑いあった

「ホント、良かった
りりかちゃんみたいな良い子が彼女になってくれて」

そう言って、涙を拭う仕草をする、武蔵くん

武蔵くんって、意外に演技派だなぁ

「アイツいろんな女いたけど、自分から好きになったのはりりかちゃんが初めてなんだって」

「なんだか、嬉しいな
清水くんの初めてがもらえて」

「りりかちゃん
翔って、あんま感情見せねぇし、無口で何考えてっかわかんねぇけど、意外に可愛い奴だから
俺が言うのもなんだけど、よろしく頼むよ」

なんだか武蔵くん、清水くんのお兄ちゃんみたいだ

「うん、わかった」

──ガチャ バタンッ

「あ、帰ってきた
今言ったことは内緒ね??」

ニシシと笑う武蔵くんに、私は頷き微笑んだ


いろいろ困難な道が、これから待ち構えているだろうけど、私達なら大丈夫だよね、清水くん??