年下の不良くん


「よぅ、蒼汰
見ない間にでかくなったな」


「かけるなんかすぐにおいこすよ!!」


「じゃあ俺は追い越されねぇように、まだでかくなっとかないとな」


コイツが俺と同じくらいになった頃には、もう多分りりかを嫁にしちまってるだろうけど


「え〜、それよりまだおおきくなるつもり~?!」


「当たり前だつーの」


「ふふっ、けどこの間、身長が伸びてないって言ってなかったっけ??」


「うるせーよ」


俺と蒼汰のやり取りを見ていたりりかが、隣でくしゃりと顔を崩して笑った


付き合ってもう長いのに、それだけで俺の胸がきゅんとなる


「りりかちゃん、お帰りなさい
こっちから呼んでおいて、お出迎え出来なくてごめんなさいね」


「あ、お義母さん、ただいま」


「こんにちは、お邪魔してます」


優しい笑顔で春美さんが、人数分のお茶を持ち座敷にやってくると、りりかを捕まえてガールズトークが始まった


俺は蒼汰を抱えて少し距離を置いてから、おとーさんの隣に座る