わいわいと騒がしいかった昼を食べ終わると、すぐに勉強会が再開する
翔くんはもう勉強を辞めて雑誌を読んでいるのだが、私と優美は武蔵くんの宿題をまだしている
「こらー武蔵!!
寝るなー!!」
お昼を過ぎると気持ち良くなって眠たくなるのは分かるが、まだ半分しか彼の宿題は終わっていない
「だぁー!!気合だ気合い!!」
ばちばちと自分の頬を叩いて、やる気を起こす武蔵くんを見ると、本当に頑張っていると思う
「もう少し早めにしとけば、んなに詰め込まなくても良かったんによー」
横から飛んできた余裕たっぷりの翔くんの言葉は最もで、優美に至っては首を上下に振り賛同していた
「っるせー!!
まだ間に合う!!」
「……まぁ、まだ確かに一週間はあるから、今日はもう終わりにする??」
武蔵くんは当たり前にクタクタだけど、教えた優美も私もクタクタなのは同じだ
「うん、そうしよっか〜」
「ありがとー!!優美にりりかちゃん!!」
キラキラと目を輝かせて感謝をされてしまうと、頑張って教えた甲斐があったなと実感
だけど、冬休みの宿題はどうか早めにしといてね、と武蔵くんにお願いはしておこう


