学校をサボり、家に帰ってきた

握っていたケータイを開くと、優美と結花からの大量の着信とメール

あ、そっか

連絡入れてなかったんだ…

直ぐにメールを送ると、震えるケータイ

『もしもし、りりか!?』

心配してくれていたのがすぐわかる

「ごめんね、連絡入れてなくて…
…ちょっと、風邪ひいたみたいで今まで寝てたの」

優美にはいつも、いろいろ心配してくれてるから、余計な心配をかけたくなくて、今回の事は伏せておきたかった

『えっ、大丈夫!?
熱は計った??』

「うん、微熱だから、心配ないよ
ありがとう」

心から心配してくれている優美に、嘘を付いていることを申し訳なく思う

『放課後、お見舞い行こうか??』

「えっ?!
そんなのいいよ、悪いから…!!
微熱なのに大袈裟」

『そう??
なら、良いんだけど…
じゃあ、授業始まるから切るね
何かあったらメール、ちょうだいね』

「うん、ありがとう
じゃあね」

そう告げて、ケータイを閉じた