五人で駅前のファミレスに行き、卒業祝いをしてから午後九時前にはそれがお開きとなり、各々の家へと帰宅する


「じゃーねー、りりか!!
また明日…って明日から学校ないじゃん、ははっ!!」


別に飲酒をした訳でもないのに、結花のこの独りでの盛り上がりように、ちゃんと一人で帰れるのか心配になる


「結花、ホント大丈夫??
送ろうか??」


「ノープロブレム!!
全く問題ないって!!」


ケタケタと笑う結花


……ホント大丈夫かなぁ


「まぁ、途中まで私がいるから心配ないって」


「優美ー…そうかなぁ」


「役に立たないけど、武蔵もいるしね」


結花に肩を組まれてされるがままになっている武蔵くんは、振り回され続けて少しよたよただ


「おしっ、むーちゃん!!
今から一発ギャグ!!」


「え、もー、無理…!!
勘弁して下さいよー!!」


結花にいつもこうしてイジメられている武蔵くんだが、きっと心の中では楽しんでいるのだろうなと感じる


「はぁ、もう何やってんだか…
…ほらー!!もう帰るからね!!」


「はーい」


「ちょっ、優美待って!!」


バタバタと帰る時までも賑やかだなと思うのだけれど、こうしていられるのも残りわずかな気がする


だけれど、幾つになっても皆と、こうしてまた集まり騒ぎたいなと思うんだ