駅前のコーヒーショップに入り、適当に冷たいドリンクを選んで、私達はバルコニーのテーブルに腰を降ろした


あまりにも暑い外のせいで、ドリンクを一口飲んだだけで喉がスッとして、もっともっとと喉が唸る


今日は一段と暑く、バルコニーには沢山のテーブルが置かれているのだが、そこ座っている人はほとんどいない


それは逆に何の気兼ねもなく会話ができるので、今日の気候とこのバルコニーは打って付けの場所であった



「──りりか、急に何の連絡も無しに会いに来てしまってごめんね」



やっと話を始めた春樹はまた、眉をハの字にして悲しそうに笑った


「ううん、私も連絡しようと思っていたから…」


申し訳ない気持ちがあまりにも大き過ぎて、真っ直ぐに彼を見る事が出来ずに、自然に視線は下へと降下してしまう



また静かな時間が私達を包み込み、わたしは何かを話さないといけないと思うのたが、言葉がまとまらずにいると、春樹から沈黙を破った


「これからの君のことについて、会長と先日話し合ったんだ」


夕陽の眩しい辺りに、ざっと涼しい風が吹き込んだ