──次の日の学校で、彼女達が何故そんな事を聞いてきたのかが明らかになった
「あ、清水くーん♪」
「ねぇねぇ、翔くん」
たまたま次の時間割が移動教室の為、優美と向かっていると、女子に群がられている翔くんを発見した
私と付き合いだての頃はよくそんな光景を目にしていたのだが、なかなか別れない私達を諦めたらしく次第に見る回数が減っていった
「あれ、なんかね、武蔵が言うには、“岡本りりかで落とせた清水翔だから、私達でも落とせる"って諦めてた女子達が奮闘し始めたらしいよ」
「ははっ…なるほどね…
…ん??けど、前の時はそんなこと無かったよね??」
「ほら、あれはあの麻衣たちの事件で怖気付いてたのよ
まぁ、肉食系女子もまだ理性はあるってことだね」
「肉食系女子って…」
酷い言われようだな、と思っていると、こちらに気づいた翔くんが、群がる女子を掻き分けて寄ってきたのだが、モジモジとして一向に話そうとしなかった
「…りりか、俺もう帰りたい…」
やっと話したかと思うと、まさかの発言


