夕飯を食べて食器を洗っていると、寝室のドアが開き
「ここ…」
目が覚めた男性だった
「あ、私の家なので安心して下さい
熱ありますから、ベッド戻って下さいね
今からお粥作りますから」
私の言葉に安心したのか、静かに寝室に戻ってくれた
私もお粥を作り、寝ているであろう彼の元に向かう
──コンコン
「お粥作りました」
起き上がる彼の前にお粥を置く
「しんどいようなら、無理に食べなくていいですからね」
彼は、ゆっくりスプーンを持ち一口食べたかと思うと、小さく
「…うんめぇ」
と呟き、病人とは思えないくらいの速さで、お粥を口にする
あっという間に食べ終わり、薬を飲ませて、また横にさせた
横になる彼に体温を計らせて、そのあいだに私は冷えピタを貼り替えた


