「俺が少し首を突っ込んだと言うか、なんと言うか…
あ、心配いらないよ
絶対、秘密にするって約束したし、てかまず、アイツに言うつもりなんて、最初からないからね
普段、好き勝手する弟に対する罰だよ」
「ふふっ、相変わらず仲が良いですね」
喧嘩や憎まれ口を叩く事をするが、何だかんだ言いつつ、ここの兄弟の絆は深い
だからこそ、そういった事が言えるのだろう
もし、私に兄弟が居たのなら、こんな風になりたかったと思うものだ
「どうだかねぇ??
俺はいつも毛嫌いされてるし、寄り付くなって今朝も怒られたとこだよ??」
やれやれと両手を上げて呆れるが、何だか嬉しそうだ
きっと、翔くんが少しずつ元の姿に戻ってきている証拠だろう
春休みで、彼が何をしているのか全くわからず不安であったが、晃さんから翔くんの近況が聞けて良かった
しばらく、二人で世間話をして、私は家の事があるので、と晃さんのお店を後にした


