──翌日


私は朝から美容室に連れていかれ、春樹の出会ったときのように、ドレスアップさせられた


今回のドレスは、春樹が事前に用意していたようで、薄ピンクでスカートの部分がフワリとしている


そして寒いからと、その上に黒のファーを着た


可愛い…


春樹は何故か、私の好みをよく知っていて、驚くばかりだ


綺麗に着飾った私は彼が待つ、待合室に向かった


私が部屋に入ると、春樹はゆっくりと立ち上がってにこりと微笑む


「よく似合っていて、りりかだとは思えないくらい綺麗だよ」


さらりと私の顔を赤くする言葉を言ってのける春樹も、今日はいつもよりかっこいい


髪の毛はいつもと違い、スーツもきりっとしている


「あ、ありがと…
その、春樹もいつもと違って、何だか…かっこいいよ…??」


褒められた私は、何と返して言いかわからず、素直な気持ちを伝えた



春樹は切れ長の目を一瞬見開いて驚き、子供のようにくしゃりと屈託のない笑顔をみせた


初めてだ

彼が、心から嬉しそうな笑顔を見せたのは