二人で朝食を取り終えた私は、彼のお昼だけ作るだけで学校に向かう時間になってしまった
今日は食堂で何か買うことにしよう
「りりか、送っていくよ」
ラフな普段着に身を包んだ春樹が、車の鍵をクルクルと手元で遊ぶ
「ううんっ、いいよ!!
大丈夫だから、ゆっくり休んで??」
すごく疲れているのに、送って貰うのは本当に忍びない
それに、ここから歩いてもそれほど時間がかからない距離だ
「いいから♪
俺もその後、コンビニ寄りたいからついでだよ」
「……それならいいけど…」
チラリと上を向くと、ニコニコと微笑む彼がいて、私はその言葉に甘えることにした
「じゃあ、行こうか」
「うん」
春樹は先に駐車場に行き先に車を出してくれ
いる間に、私は家の鍵を閉めて下に降りた
車から流れる景色には通勤の人が多く、その景色をぼーっと見ていると、車が駅に向かっていないことに気が付いた