「だ、大丈夫ですか??」
ビクビクしながら聞いてみるが、意識が朦朧としているらしく返事はない
見るからに熱も酷い
このままこの病人を放っておくわけにもいかず、私は彼を家に連れて行くことにした
昔から取り柄の怪力で、よっと彼の腕を肩に回し、ヨロヨロと既に見えている自宅へ向かう
腕から伝わってくる彼の体温は、39℃はあるだろう
マンションなので、エレベーターに乗り、家の鍵を開け彼をベッドまで連れて行った
急いで冷蔵庫から冷えピタ、タオル、そして救急箱を持って寝室へ
まず、タオルで体を拭き冷えピタを貼って、傷口に消毒液を塗る
どこでこんな傷作ったんだろ??
顔中あちこちに広がる、痣と傷
ケンカしたのかな??
金髪だし…
すべてに絆創膏を貼り終えた私は、自分の夕飯を作りにキッチンへ向かった