「それとね、二週間程、学校に行けないんだ…」

申しわけなさそうに、顔を歪める

「…ど、どうして、ですか…??」

「君の父と、この縁談に区切りを付けないといけないんだ
勉強とかは、俺や俺の秘書が教えるから
無理なお願いだとは、重々承知の上だけど…駄目かな??」

…そうか、それだけの期間、学校に行けないのか…

……いや、私にしたら好都合だ

だって、少しの間だけど、翔くんに会わなくて済む

今の私は彼に会ってしまえば、すぐに心が崩れ落ちてしまうくらい、不安定で脆い

「全然、構いません
少しの間、学校に行かない方が、この家にすぐに慣れますから」

心配させないように微笑んだ

「……それなら良かった
あ、安心したらお腹が減ったなぁ
そういえば、昼まだだな」

「そうですね」

もう時刻は昼を回っている

「どこか食べに行こうか」

外食…

なんだか高級レストランとか連れて行かれそう…

それなら、家である食品でお昼を作った方が安上がりな気がする

「ねぇ、近藤さん
外食するなら、私が何かあるもので作りますよ??」

それに、私は高級レストランなんて行ったこともないから、あまり気乗りがしないのだ