「そう言ってもらえて、安心したよ
内心ヒヤヒヤしていたんだ
泣きはしないか、怒られはしないかと」
「ふふっ、そうだったんですか」
「要らない心配だったようだね
じゃあ、行こうか」
「どこへ、ですか…??」
「俺達が住む家だよ」
そう言って、私の右手をニコニコと掴み、ホテルを後にする
彼の車に乗り込んで、走ること十分…
大きいマンションの駐車場で、車が停車した
都心にあるこの高層マンション
一部屋、うん千万…いや、もっとだな…
緊張しながら、エレベーターに乗り込む
「ははっ、そんなに緊張しなくてもいいよ」
と、私を落ち着かせてくれるが、このエレベーター、最上階へと直行していた
都心の高層マンションの、最上階…
まだまだ無知な女子高生でも、この人が超高級なところに住んでいる事くらい判断出来る
「着いたよ
こっち、こっち」
「はい」
キョロキョロと周りを見渡しながら歩く
「ここだよ」
ようやく彼の自宅へと着き、鍵を開けて私を中へと導いた