「ん、なぁに??
そんなに会いたかったの??」
「ちょっと、晃さん…!!
離して下さい!!」
何でそんなに悠長に話してるの!!
翔くんが今にも飛びかかりそうな勢いなのに!!
ジタバタともがくも、適うわけもなく…
「ひ、晃さんってば…!!」
「…しょーがないね~」
と、やっと離してくれたと思えば、翔くんが晃さんに殴りかかった
「晃、てんめ~!!」
「おっと~」
それを上手く交わして、ケタケタと笑う
「お前如きに俺が殴られる訳ねぇだろーが
バーカバーカ」
わ、わぁ…
晃さん、すごい余裕だ…
「っ………!!!」
翔くんは晃さんを、もの凄くきつく睨んで顔から激怒しているのがわかる
「さ、遊んだことだし、そろそろ俺は退散とするか」
じゃーね、と手を振り、軽やかな足取りで部屋を後にした
シーンと後味の悪い空気が私達を包む
…何て話しかけようかな…
翔くんは黙って俯いているから、どんな表情なのかわからない為、話しかけづらい
まだ怒ってるのかな…??


