それから少しして、お節を食べ終わり食後のデザートと言って、出てきたケーキを食べている


どうやらこのケーキは、お母さんが作ったらしく、このケーキを作るのに少し手間が掛かった為、お節を作るのが遅れたみたいだった

「美味しい…♪」

ほっぺたが落ちそう

んー、と頬に手を当てている私に、翔くんが

「大袈裟だろ」

なんて言うから、私は口を尖らす

「そんな事ないもんっ」

「あら、そんなに気に入ってもらえた??」

「はい、とっても!!」

「ふふっ、じゃあ、今度一緒に作りましょ♪」

「はい!!」

楽しみが増えた

ケーキが食べ終わると、翔くんの部屋に誘われた私は翔くんと向かった

──ガチャ、パタン

わぁ、初めて来た…

キチンと整頓されていて、部屋からは翔くんの匂いがして落ち着く

「…騒がしくて、わりぃ」

後ろから抱き締められる

「そんな事ないよ
同い年の子と話してるみたいで楽しいから」

回された彼の手に自分の手を置き、ニコリと振り返った