あれから何日かたって

私はまだ涼には言えずにいた。

怒りはあったものの

まさかケータイ見ましたって

言えなかった…。

やっぱり知らない方が楽だった。

これさえしらなきゃ

私はまだ涼を信じれた。

ひどすぎる現実から私は

必死に逃げた。


見なかったことにしたら

きっといつか忘れる。

心の底で私はまだそう感じていた。

バカと言われても仕方いほど

私は弱い人間。



ねえ、涼。

なんで私と付き合ってるの?

なんでキスするの?

なんで抱くの?

なんで…やさしくなんかすんのよ…。