二重人格神様






「いやだ。違うわよ」


「…え?」



唇に人差し指をあて、フェイランさんは私に近づき視線を合わせる


「女をすぐに食べるってことに決まってるだろ、小鳥ちゃん」



「…なっ」


さっきまで、女の人のように話していたのに、いきなり男らしい低い声と発言に顔が赤くなる



「な、なにを言って…てか、いきなりキャラが違うっ」


「俺はもともと、こうゆうキャラなんで」


「………あ」


そう、言えば…あの時のフェイランさんは凄く残酷だった…


これが、二重人格と言うものなの?


いきなりの事に、ただ何も言い返せなく、口を閉ざしていた時だった―…















「フェイラン!!!」


「……?!」

「……え?」



突然、甲高い、叫び声に似たような声が響き、背後を振り向くとそこには5歳くらいの小さな男の子がいた


「………?」



海鈴さんと同じ銀色の髪の毛、そしてブルーの綺麗な瞳には涙をためていて左目だけは長い前髪で隠している


だ、だれ?



小さな男の子の登場に目をパチパチさせると、フェイランさんはフワッと笑いしゃがみこみ量腕を広げる



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