「…へぇ」
「ちょうど、帰って来たみたいね。あ、あれ彼、見えるかしら」
「………?」
フェイランさんが更に指をさす彼らをみると真ん中に一人だけ白とは真逆の黒い服に白の真珠をぶら下げている男
よくみれば、彼を中心に何か話しているようだ
「あの神様は…誰なんですか?」
「アレスよ。名前の通り、隊の中で一番偉いの」
「…へぇ」
「彼にはこれからお世話になることがあるかもしれないから、覚えておいてちょうだいね?気難しいけど、基本的にはいい男よ。私の好みじゃないけど」
「………あ…はは」
フェイランさん、また…
本当にフェイランさんって掴めないんだけど
「あ!ちなみに、アレース隊はみんなトビウオの血をひいているからね」
「トビウオですか…」
「えぇ、早いわよ。色々とね」
色々?
「泳ぐのがですか?」
当たり前に浮かぶ質問をぶつけると、フェイランさんはプッと声を出して笑う
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