二重人格神様





「うん!似合うわ!あ、じゃあ、これ鞄ね」


「はい」


おばさんから渡された鞄は手作りの買い物カゴ



そう、私が今から家をでようとする理由はおばさんに近くの商店街までの買い物を頼まれたから



実はこの家についたのは昨日の夜のことで、翌日には散歩をしようと決めていた


それで、散歩に出掛ける所におばさんに買い物を頼まれ一つ返事で承諾したのだ







「それじゃあ…少し遠いけど、途中で倒れないでね」


「大丈夫だよ。おばさん!辛くなったら日陰で休むから」


「そうね、そうしてちょうだい」


「うん、じゃあ、今度こそいってらっしゃい。いーちゃん」


「はい」


もらった鞄を肩にかけ、私はそのまま、おばさんに見送られながら家を後にした