それに引き続き、私の父親の海外への単身赴任
もともと、父子家庭だったため…私は強制的に一人暮らしになった
一人の不安や寂しさからすっかり元気をなくした私に"夏休みにおいで"と声がかかり今に至る
都会とは違う、風の匂いや緑の香り、そして動物達の鳴き声は…私の心にゆとりを与えていたのだ
「あ…そうだ…今日は日差しが強いから、帽子を被っていきなさい」
家をでようとするわたしを引き留め、おばさんは白いリボンのついた麦わら帽子を私に渡す
「はい、いーちゃんは白いんだから、焼けたら勿体ないわ」
「あ…ありがとうございます」
帽子を受け取り、頭に被るとサイズはピッタリ
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