二重人格神様






いい人だと、いいな…



そんな淡い期待をもち、確実にスローになっている足で歩いていると…








「みーつけた…」


「………え」



ゾクッとするような声が響き、背後をみると


そこには、フードを外したあの時の男がいた


「…あ」


うっ…そ。ここまで来て見つかったの?あと少しなのに…


逃げたいけれど、そんな力はもう残ってなく


一歩も動かない私に男は笑いなが近付いてくる



「はは、どうした…もう足が限界ってか?それはいい。排除しやすくなる」


「…あ」


「朝までに排除しないとな。怒られるんだよ。俺達の主は我が儘だからな」


「…っ」


「それにしても、趣味が悪い」


「…あっ」



ガシッと髪の毛を乱暴に掴まれ、身体のバランスが崩れ倒れる



「なぁ、お前さどうやっと取り入ったんだよ」


「…いっ」

「来るもの拒まずな奴が、自らなんて…あり得ないんだよ」


「え?な、何をいって…っ」


「アイツの隣りを、人間だけには…渡したくない。それが主様の願いだからな」


「…っ」


こ、この人…なにを言っているの?