二重人格神様






「そんな…そんなの…無理っ」



私を追っているのが、神様?それが本当なら…


神様から逃げるなんて、そんなこと…


首を左右にふり、混乱してくる



「無理ではない。キミは生きるんだ」


「そんなの…だって…あんな人数から一人で逃げるなんて…」


今でも、一人で辛くて苦しくて大変なのに



常にあの人数から逃げるなんて無謀だ



「大丈夫、一人とは言っていない。助けを求めるんだ」


「え…助けを?」


「そうだよ」


唇にあった手を私の肩にのせ、周りを警戒するようにキョロキョロと見渡す


「やばい、そろそろ来るな」


「え?」


「いいかい?ここからが大事だ。キミは今から龍神様の岩にいき、海鈴(かいり)様に助けを求めるんだ」


「海鈴…さま?」


「そう。彼ならキミを守ってくれるだろう。彼はとても力のある神様だから」


「…………」


「私が言えるのは、ここまでだ」


「…あ」


いきなり立ち上がり、更にフードを深く被る



そんな…その、海鈴様に助けを求めろと?



でも、どうしてそんなことを私にいうの?