二重人格神様





う、うそ…


「……あ」


そんな、わたしはやっぱり…ついに捕まったんだ…っ


もう逃げられない。わたしは…ここで、人生が終わるんだ…


お父さん…ごめんなさい…お父さんを一人にしちゃって…ごめんなさい、



「…っ」


ギュウと手を握り、排除と言う恐怖に覚悟を決めた時―…





「村瀬いのり…私の話を聞きなさい」


「…う……ぇ…?」



もの優しい声を発するとともに、彼は急にしゃがみこみ、顔は見えないもの唇に人差し指をあて小さな声で呟く



「いいかい?あまり声を出してはいけない。気づかれてしまうから」


「…………」


「私の話をよく聞くんだ。時間がない。だから要点だけ言う」


「…………ぇ」


「まず、キミを襲っているのは、神だ」


え…か、神様?


「ある事情から、我々は神である主からキミを排除するように命を受けた」


「…じ、じょう?」


「あぁ、我々は主の命は必ず遂行する。どんな手を使っても」


「………」


「いいかい?だから、キミは我々から逃げるんだ。決して諦めてはいけない」



諦めてはいけないって…