こんな思いをするなら、ドアを開けなければ良かった
おばさんの声を聞いて開けなかったのは私の不注意
「………あ」
そうだ…おばさん…もしかしたら、もう家に帰ったかな?
だとしたら、私がいなくて心配しているはず
それに、最悪の場合…おばさんがあの彼らと遭遇しているかも…
「…おばさん…っ」
どうしよう。そんなこと考えもしなかった
おばさんは、無事なの?不安がわたしを襲い家のある方向を眺める
一回…近くまで戻ってみようか…本当なら、現場に戻るのは良くない
でも、おばさんには心配は掛けたくないし、おばさんの身が心配
「……グスッ」
涙を拭い、私は身体をおこし周囲を見渡す
いない…よね。待ってて…おばさん…怖いけれど、今行くから
そう意気込み足を踏み出すと…
ズルッ―…
「……あっ」
泥濘に足を取られ、そのままドンッと音をたて身体が倒れる
「ん?…何の音だ!」
「あ…!」
や、やばい………
遥か遠くに去って行った彼らの声が響きこっちに向かって来るのが分かる
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