二重人格神様







ぐっと唇を噛みしめ、私は近付いてくる男をにらむ



この人達が、いったいなんなのか分からない


けれど…決していい人じゃない。だから、逃げなくちゃ


「…っ」


そう思った瞬間、何かが切れたように後ずさりをする


「あ?なに、いまさら逃げようとしてるの?」


「……っ」


「無駄じゃ。人間のお前が、我らから逃れられることはない。いけ!排除するんだ!!」

「はっ!」




その声が響いたと同時に、私は家の裏玄関に向かい飛びす


「女が逃げた!お前らは裏に回れ!」


「…はっ!」



背後で聞こえる声


そんな声に追い付かれぬよう、私は雨の中、裸足で家を飛び出した―…