「……っ」
な…!なんなの?
無言のまま迫ってくる人にゾクリと寒気が走る
「こ、来ないで下さい」
「………」
危ない、この人達…危ない
「これ以上来ると、け、警察を呼びますよ!」
ポケットから携帯を取りだし震える手で携帯を開くとクスリと肩を揺らしながら笑う
「呼びたければ、呼べばいい。来る前に新たな芽を排除出来る」
「は、排除?」
排除…できる?
「なにを、意味が分からない」
「分かる必要などないのだ」
ドンドンと私に近付き、集団の真ん中にいる奴がマントの帽子に手をかける
「…あ」
「なぜなら、村瀬いのりは…新たな芽として、今すぐに排除するのだからな」
「…………な」
そう言い、パサッと帽子がとれ、提灯の明かりに照らされ見えた顔に血の気がひいていく
「…あ」
ボロボロの肌に、細く切れ長の目。そして魔女のような大きい鼻に…右の頬は何かでえぐったような傷痕
80歳くらいの老人だろうか、マントの帽子を触る手は酷くシワだらけでやつれたように細い
「………あ」
そんな気味が悪い姿にドクン、ドクンと心臓がなり、小刻みに身体が震える
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