二重人格神様




「貴方からの求婚をあんなに堂々と断るなんて、随分きもがすわってるわ」

「そうだね…」


「あら、そんなに残念でもなさそうじゃない」


「うん…残念ではないよ。むしろ、オッケーされたら萎えてしまうからね」


「なによそれ、あんまり人間をからかうのは良くないわよ」



そう言うと、龍神は肩を揺らしながら笑い歩きだす


「気をつけよう。それより、フェイラン…随分探した。寄り道し過ぎではないかい?」


「え?あら、いやだ。私だって、貴方を探したのよ」



彼に近付き肩に手を回し、顔を近づける


「フェイラン…近い」


「つれないわね、海鈴(かいり)様は。女は来るもの拒まずなのに、男は駄目なの?」


「…フェイラン、キミは…はぁっ…わかった。わかった…わかったから離してくれ」


無理矢理にフェイランを引き離し、素っ気なく歩く海鈴の背中にフェイランは声をかける