「と、とにかく!私には身が重いです!神様にこんなことを言うのは失礼ですが…す、すみません」
「あ、ちょっ」
「失礼します!」
そう叫び、私は一目散に彼の元から逃げ去ったのだった―…
いのりがいなくなった後、男は呆然としたまま立ち尽くし
彼女が逃げた方向を見つめていれば
背後から"ふふ"と笑う声が響く
「こら…そんなに笑うことじゃないだろう?」
「ふふ、ごめんなさい。だって…貴方が振られるなんて珍しいんだもの」
肩を揺らしながら笑う人物は茶色に赤のメッシュがはいった髪の毛をかきあげる
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