二重人格神様




「っ」


「素直に言えばいいんだよ、素直にな」


「…だ、からっ」


「答えろって、言ってるだろ!」


「…きゃ」


掴まれている腕を離され、そのまま私を床に突飛ばせば、それを見ていた老人がため息をはく



「ライ、それ以上の乱暴はよせ。命が惜しいのか」


「は?おい、じじい…お前が企んだろ?それにな、ここまで来たらおれらに惜しむ命なんかあるかよ」



「………」


「さて、で、その硬いくち、どうかならねぇかな」


「…あ、っ」



顎を掴まれ、その恐ろしい手を私の首にまわす



「ほら、話せ。次いわないと、その小さな唇、傷つけてやろうか」



「…なっ」


爪のような手が唇をなぞる。


怖い、この人。


ライのこと、怖いと思ったことは何回ある、けど、今は、今まで以上だ


私を見下ろす瞳も、この指も、雰囲気も…


どうしたら、いいの?


海鈴さん…っ


なんて、呼んだって来てくれるわけがない

だって、あんな態度とったあとだもん



部屋にいない私のこと、まだ機嫌が直ってないと思ってるに違い、ない



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