二重人格神様





「…あ」

ザラザラするような、ヌメッとした感覚


人間の手とは思えない感触にゴクリと息を飲み込み、少しの月明かりをたよりに



それを見ると…


「…!」


その、人間とはかけはなれた手にドクンと胸が嫌な音をたてた


「…あ」


銀色に近い青の腕に、魚の鱗のようなものが手の全体をおおい


指は鳥の足に似た形をしている。鋭い爪は私に向けられる刃物より鋭く


刺されたら一瞬の終わりだ。


「…っ」



怖いと思った。これが、ライの真の姿なんだろう


最初にみたアレスの姿とはかけはなれてる。アレスは綺麗と思ったのに


ライの姿は怖い。怖くて、振り向くこともできなく、身体が固まるとライは私の耳朶をあまがみする



「怖いか?この手に、あやめられると思うとゾクゾクするだろう」

「…っ」


「そうなりたくないなら、答えろ。あの男との関係を」



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