「え、あの、なんで…すか?」
「あ、うん…そのさ…僕の花嫁にならない?」
「…………は?」
花嫁?
「はは、なにを冗談を」
「ダメかい?キミをお嫁さんにしたいんだけどな」
握られた手を持ち上げ、チュと指にキスをされる
「…なっ」
「神様の花嫁なんて、シンデレラだよ?いのりちゃん」
「シンデレラって…」
あ、はは…何を言って…
「からかわないで下さい。そんな…神様の花嫁だなんて…ご冗談を…」
「冗談なんかじゃない。駄目かい?色々と、満足させてあげれる自信はあるよ」
「…っ」
その言葉や色っぽい台詞に私は手を引き顔を赤くしながら手を離す
「結構です…それに、神様の花嫁なんて、む、無理です」
私は、神様じゃなくて人間がいいの。だいたい、神様の花嫁なんて非現実的すぎる
首を必死にふり、私はだんだんと距離を取りながらもう一回頭をさげる
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