「なにって、誘拐」
「は、はい?!」
「おれらさ、考えたんだわ。何もその場でお前を始末しなくてもいいんだって」
「…」
「その場だと、必ず邪魔がはいる。だから、さらって牢獄にでも閉じ込めて、吐かせるってわけだ。いい、考えだろう?」
「ふ…ふざけないで、下さい!」
牢獄ってなに!?閉じ込めて吐かせる!?
冗談じゃないっ!
私を縛ったり、鞭で叩いて拷問するつもりだと言いたいの?
嫌な想像が頭にうかび、抵抗しようと暴れる
「は、離して下さい!本当に何も知らないんです!」
「うるさい女だな!例えばお前が知らなくてもな、俺らは貴様を始末しなくちゃいけないんだよ!命令なんだ!」
「…っ」
「おまえはな、ただ俺達に素直に話せばいいんだよ、そして、海鈴様のもとから姿を消せばそれでいい。それを拒否するなら…終わりだ」
「…!」
バリバリと残った硝子を脚でけり、窓枠に脚をかけると、後ろにいた老人はフードをかぶる
「では、ライ。ワシはあの牢獄に先にいく。くれぐれも、海鈴様に気をつけるのじゃ」
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