マントでいつも顔を隠しているし、ただ…二回だけ会っただけ
「そんなわけがない。あいつが誰かを助けるなんてありえないんだよ」
「っ」
突然、顎の手を離されると老人も手を離しそのまま床に叩きつけられる
「いっ…」
ズキと痛みが走ると同時に足から僅かに血が滲んだ
「あの神とどういう関係で?」
「だからっ」
「知らないとは言わせない」
「っ」
頭の上に手をのせられ、そのまま再び刃物が私に向けられる
「さぁ、正直に言えば、なにもしない。俺たちも今度見つかったらやばいんだわ」
「そうだ、言えば今日は見逃す。さもなくば…わかっているじゃろう」
「…」
「また無言か…人間とは窮地に立たされると言葉を発するのを拒否する。哀れじゃ…答えれば、助かる命を…それなら、無理にでもはかせてくれるわ。ライ、やるんだ」
冷たく言い放つと老人はライに何かを顎で促す
.


