「っ」
「…」
その刃物を近くで見るとゾクっと背筋に寒気が走った
同時に感じる背中からの殺気に視線だけ動かし背後をみると、そこにはライではなく、彼と一緒にいた老人の姿
老人だけれど、その鋭い瞳と力強い腕、そして、魔女のような鼻に身体が恐怖からか全く動かない
ど、どうしよう…あの声の言うことは半分当たっていた。危ないとは、こういう事だったんだ…私の敵とは彼等なのだから…
「…」
素直の聞けなかった自分が情けなく、ただその恐怖を感じていると
「おい、じじい、殺気出しすぎだろう。海鈴様に気付かれる」
「…!?」
この声は…
「ラ…イ…さん?」
「よぉ、久しいな、人間」
割れた窓から颯爽と部屋に入り、何故か笑顔で手を振りながら私を見つめる
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