二重人格神様



それなら…




「誰…?」

ドアに近づき小声で言うもの返事がない


「もしかして…アレス?」

「……」

やっぱり反応はない

「待って、下さい。今、開けます…から」


誰かはわからないけど、開けるだけ開けてみよう。アレスの配下の神様かもしれないし


ごくりと息を飲み込み、バクバクと鼓動を繰り返す胸を押さえドアを開ければ…



「あれ」


そこには、誰もいない。

おかしいな、確かにドアを叩く音は聞こえた


もしかして、風とか?顔を覗かせ廊下の窓をみても開いてない



気のせい、だったのかな?


「…なんだ…」


思わずホッとし、胸をおさえていた手を離しドアをしめようと瞬間だった



ガシャーン


「え…あ、いっ?!」


背後で硝子の割れる音が響くと同時にグサッと鈍い音をたて、ドアに何かが突き刺さった