『私は、裏切らないから』
「…あ」
そう呟かれたのが最後、頭に響く声が遠ざかって行く
「ま…って、教えて!貴方が誰なのか、じゃないと信じられない。どうして、私の味方なの?どうして、私の夢に出てくるの?…それだけじゃない、今日の夢は何だったんですか?!あの花と母親って…私のお母さんと貴方はどういう関係だったの?!」
溜まっていた疑問が一気に溢れ、いるはずのない壁に向かい言うとクスリと微笑む声がした
『相変わらず、好奇心旺盛だね。でも、まだ秘密。それより、いいかい?もう一度だけ言う、部屋の戻るんだ。今夜はキミの敵が多すぎる』
「…」
『必ず、戻るのだよ』
「…ま」
待って、その言葉を放つ前に私の意識の中から、声の主が消えた
「……」
なんなのよ…いつも、いつも、中途半端に言うだけ言っていなくなるだなんて…
たちが悪い
手に持つ拾った資料を見れば、そこには海鈴さんの綺麗な字
。


