そんなことより、今朝のことを謝って、お父さんのこと聞かなくちゃ
そう思い月明かりに照らされる廊下を歩いている時だった…
「いのりさん?」
「…?」
背後から、名前を呼ばれ振り向けばそこにはルーテルさんがいた
「ルーテルさん…?」
「えぇ、おひさしぶりですわね」
「……」
何日ぶりだろうか、あの事件からルーテルさんとは会っていなかった
ルーテルさんの姿を見るのが怖かったし…海鈴さんのことを思いだしてしまうから。
「はい…お久しぶりです…」
軽く頭をさげ、視線を合わせずにいると彼女がクスリと笑う
「お元気そうでよかったわ。あれから、姿を全然見ないから心配していましたの。アレスも海鈴様に聞いても元気だと言われるばかりでしたから」
「そう、ですか…」
綺麗な髪の毛をクルクルと指にからめ艶やかにいう彼女
ルーテルさん、アレスや海鈴さんに聞いていたんだ。二人とも何も言ってなかった。
また、気を使われてしまった
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