「……」
「ん?なに?いのり」
「…あ」
その瞳に映る自分自身を見た瞬間、ドクンと胸が嫌な音を立てる
いつも綺麗なブルーの瞳なのに、違う。私を見つめる瞳はグレン君の片方の目と同じ黄金色
以前も見た、この威圧感ある感覚も何回も体感してる。
海鈴さんなのに海鈴さんじゃない…不思議な感覚。
だけど、どうしてだろうか…今、私の肩を抱くのは私の知ってる海鈴さん。瞳の色は違うけど押し倒した時とは違う、なのに、この胸騒ぎはなに…
「…あの」
「ん?なに、花嫁ちゃん?」
花嫁ちゃん…その呼び方も変、さっきから…そんな風に呼ばれたことなかったのに
つい口から出てしまいそうな思いをグッとかみ締め私は海鈴さんを見つめた
「いえ…その…海鈴さん、ですよね?」
「…え」
私の知ってる海鈴さん、だよね?
そう恐る恐る聞くと、一瞬黙りこみクスリと微笑む
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