二重人格神様




彼らなら…あんなことをする彼らなら、もっと怖い夢を見せるよね



「…」


そう思い花を太陽にかざす。



睡蓮の花か…そう言えば、お母さんが睡蓮の花、好きだったんだよね

私が小さいころに、睡蓮の花は天国にしかない花だって言われた


だけど、子どものわたしは馬鹿で、なら、ここが天国なの?そんなわけないじゃん



なんて、可愛くないことを言ったんだよね。懐かしいな


「……お母さん……」


空を見上げ、思い切りその場に寝転べば視界には美しい青空


お母さんは、今の状況のわたしを見てるのかな



行方不明のお父さんを心配しているよね。お母さん、心配性だったから


身体がよわくて私を産んですぐに亡くなったから、記憶はあまりないけれど


心配性で、優しくて、可憐な花のような人だったとお父さんは言っていた


きっと、亡くなっても心配性なんだろうな


「…はぁっ」



って、なに悲観的になってるんだろう。花の事で悩みすぎて…おかしくなってる


「…」


そう思い太陽にかざした花を手から離しヒラリと睡蓮の花が湖に落ちた時ー…






「珍しい花をもっている」


「…え?」


突然、背後から聞いたことのない声が耳を掠めた


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